11.22、錦織圭選手×ウイルソン記者会見開催! 本人が語る、新たな武器 「ULTRA TOUR 95CV」の魅力とは!?

11月22日、東京・スポル品川大井町にて、錦織圭選手が参加しての「新製品・ULTRA TOUR 95CV記者発表会」並びに「ウイルソン契約ジュニアとの座談会『KEI-Impact』」が行われた。開催された両イベントに潜入! その模様をお伝えしていこう。

『KEI-Impact』開催シーンはじめに、アメアスポーツジャパン岸野博社長から、「たった1年間の中でここまで戻ってきたことは、我々にとっても非常にうれしいこと。今日はよろしくお願いします」と錦織選手に言葉が贈られると、「ULTRA TOUR 95CV記者発表会」がスタート。
『KEI-Impact』開催シーン先立って道場滋ブランドマネージャーからラケットの開発経緯が説明される。「今年の4月ころ、錦織選手から『来季に向けて新しいラケットを作ってほしい』、『バウンド後の伸びが欲しい』そして『ソフトなフィーリングも残したい』というリクエストをいただきました。その後、試作品を約10本作り、打ってもらうと、少し大きめのフェイスサイズを試した時に、バウンド後の威力が高まり、フィーリングもよかった。『サイズは変えたくないけど、同等のスイートエリアとパワーが欲しい』と要望を改めて受けたことで、クラッシュゾーンを採用することにしました。このクラッシュゾーンは、打球時にツブレルため、ストリング面のたわみが 大きくなる。それはフェイスサイズがプラス2.7%と同じ効果があります。結果として、バウンド後も威力が落ちない、98平方インチ相当のスイートエリアを持つ95平方インチモデルが完成したわけです」。

『KEI-Impact』開催シーン

これまでオレンジやレッド基調のモデルが多かったこともあって、錦織選手にとっても「新鮮」というのが第一印象なようだ。「見た目もガラっと変わったので、また新鮮な気持ちでプレーできるのかなというのが一つ。新しいテニスを作っていくうえで、バウンド後の伸び、強いボールが打てるようになることで、自分も常に成長できるのかなと思う。一緒に作ってもらったラケットで頑張ります」と語った錦織選手。

『KEI-Impact』開催シーンそして錦織選手と道場氏による対談がスタート。実は両者は錦織選手が11歳のころからの付き合いという間柄だ。

はじめに、今季の感想について「いろいろなことがありましたね。復帰して、長い1年だった。最初、前半は特に苦しんだ。半年くらいほぼですね。やっと最近、自分のベストなテニスができるようになった。充実した、成長できた1年だったと思います」と錦織選手が語っている。


また、会場には、使用歴代モデルがズラリと並べてあったのだが、「3本目(H TOUR 95)のオレンジのイメージが強く残っていて、そこからずっとオレンジを受け継いでいる。なんとなくスタートだったという気もします」と秘話も教えてくれた。

『KEI-Impact』開催シーン

『KEI-Impact』開催シーン興味深かったのが“相手が攻撃する時間を奪うスピードが欲しいという要望で生まれたBURN、その次に、疲れない、長時間プレーしても疲労が軽減できるラケットとして、カウンターベイルを搭載しました。そして今回、錦織選手は新しい物をすごく探求しますね。選手としては、変化を怖がる人もいますが、怖さはないのですか?”という質問。これに対しては「自分が成長するにつれて、筋力、力や体も変わってくる。そういった中で、ラケットを変えるのも一つの手でもあるし、自分に合ったラケットを探さないといけないと思っています。ケガ明けには実際にストリングも変えたし、少しずつマイナーチェンジをしていくのが必然かなと思っています」と答えている。

ここで、少し未来な話も飛び出す!
『KEI-Impact』開催シーン――今年の誕生日で29歳になる。10年後、20年後も現役を続けてほしいのですが、そのためには我々がどんなラケットを作ればいいですか? 夢という部分で教えてください。
錦織: 「20年後!? いや無理です(笑) テニスの王子様みたいなショットを打てるラケットですかね(笑) やはり、その人の体にあったラケットというのが大事ですよね。若いうちはパワーを使いこなせるけど、年を取ったら体に負担にならないラケットも必要だなと思っています」

対談の最後に、来年の抱負について「新しいラケットの一番の持ち味は、バウンド後に伸びるボールをもっとフォアでもバックでも、サーブでも打てるようにすること。そういうラケットなので、その攻撃力の高さを維持できるように、ラケットと共に自分も成長したいと思います」と述べると、ULTRA TOUR 95CVを実際に試打!
『KEI-Impact』開催シーンこのあと登場するジョーンズ怜音選手とポンポンポンとテンポよく打っていく中で、「バウンド後の伸びがあるし、簡単にボールが飛んでくれるイメージですね。スピンもしっかりかかってくれるので、打ちやすいです。打球感も軟らかさも重視しているので良いですし、コントロールしやすいですね」とラケットを評価していた。

これで第1部は終了。第2部の前に行われたのが、メールマガジンで募集をかけていたイベントへの参加者との記念撮影。選ばれた3組の方々は、ラッキーなことに、錦織選手と握手し、記念撮影をした。



『KEI-Impact』開催シーンそして時間を置いて、第2部「ウイルソン契約ジュニアとの座談会『KEI-Impact』」がスタートする。
参加したのは、男子がジョーンズ怜音、坂本健英、小柳遥人、松岡隼、女子が久保結希凪、駒田光音、田邑来未の計7選手。
“ネクストKeiを目指す選手たちに錦織選手からインパクトを受けてもらいたい、逆に錦織選手もジュニア選手から何かを受け取ってもらいたい”という趣旨で行われた座談会は、ジュニア選手たちからのQ&A形式で進行していく。その中から、いくつかの回答をご紹介しよう。

――試合に持っていくラッキーアイテムは?
錦織: 「Nintendo Switch。ポケモンにハマっています(笑) あとは本やパソコン、iPadとかですね。僕らの生活は意外とフリータイムがあるので時間をツブせるようなものを持っていっているよ」

『KEI-Impact』開催シーン――ほかの選手より自分が優れていると思うものは?
錦織: 「アジア人は、パワーや身長で勝てないから、その分、技術とか、自分だったら足でカバーしなければならない。どれだけコートをカバーするか、前に行く速さとかは、ほかの選手、特に身長が高い選手よりはあると思う。パワーがないと、いろんなところでカバーしなければいけないので、より体力は使うけど、それ(足を生かすこと)が自分の戦い方だね」

――試合中にうまく行かない時は、気持ちをどう切り替える?
錦織: 「これは自分の中でも難しいテーマ。みんな苦戦することだし、何をやってもダメな時もある。フェデラーやジョコビッチでもそうだと思う。それでも、あきらめずにトライすること。チャレンジすることが大切かもしれない。0-6、0-5で負けていても、急にガラッと展開が変わることもある。テニスはメンタルなスポーツなので、負けていても、その状況を楽しむことが大切だと思う」

『KEI-Impact』開催シーン――まだ新しいテクニックを特訓したりしますか?
錦織: 「練習するよ。世界に完璧な選手はほぼいないからね。ジョコビッチは隙がない選手だけど、ほかのトップ10選手でも弱点はどこかある。それを補う練習はしているよ」(それは何ですか? と道場さんのツッコミが入ると、錦織選手「ナイショです(笑)」と即答)

――強くなるためには海外に行くべき?
錦織: 「チャンスがあるなら、個人的には行ったほうが近道になるかなと思う。日本では100%無理とかではないけど、海外では、日本にいないスタイルの選手と戦えるし、学べる。ただ日本で辛い練習に耐えていたら、いつかチャンスが来ると思うから、どこだろうと一生懸命に練習することが大事だよ」

――カラオケは好きですか?
錦織: 「歌が下手なので、あまりいきません! (笑)」

『KEI-Impact』開催シーンジュニア選手たちからの質問は、バラエティー豊富な質問に、錦織選手も「まるでジャーナリストみたいな質問だなぁ(笑)」などと言いながら、楽しんだ様子。これでイベントは終了…と思いきや、もう一つ重要な催しが。1ヵ月前倒しでの錦織選手への「ハッピーバースデー」があったのだ!  自身の顔とULTRA TOUR 95CVが描かれたケーキが、ジュニア選手から贈られると、なんと錦織選手が、ジュニアにケーキを“アーン(笑)”してもらうシーンも。

最初から最後まで、笑顔なままの錦織選手が印象的なイベントだった。