スピンのメカニズム

ストリングの“スナップバック”が大きければもっと強烈なスピンがかけられる!

スピンのメカニズム

イメージ最近のラケットは新素材&新構造の影響を受けて、パワーがあり打球感もよいものがどんどんリリースされるようになった。しかし、そうしてラケットが強烈なパワーを持ちボールが簡単に飛ぶようになった反面、『飛びすぎて、すぐアウトしてしまう』と感じている人は少なくないのではないだろうか。
特に試合でチャンスボールをフルスイングで打ち込んだ時、飛びすぎでアウトとなると、ポイントを失うだけでなく『これが入らなかったのか』と精神的にもダメージを負ってしまうもの。 それを防ぐためには、ボールにスピンをかけていかなければならないのだが、これまで『スピンは技術でカバーするしかない』と思われてきた節がある。
それに対し各メーカーはスピン性能の向上をうたった機能を開発してきた。ウイルソンのハンマーテクノロジーであれば、フェース面先端部分にウエイトを置くことでラケットヘッドが返りやすくなる=スピンがかけやすくなるという機能だし、他にもフレームの形状を変えたり、フレーム自体に穴をあけたりして空気抵抗を減らすことでスイングスピードを上げる=スピンをかけやすくするという機能のモデルが発売されてきた。
しかし、それは、あくまで“ボールより下にラケット面をセットして、そこからナナメ上に向かって振り上げる”というスピンを打つための基本的なスイングがしっかりできていることが前提で、それをサポートする程度のものであったことも否めない。 しかし、スポーツに限らず、あらゆる分野で科学技術が進んできた昨今、もうそろそろ、“普通にスイングしてもスピンがかかるラケット”が出てきておかしくない。
そう考えたのが、テニスブランドNo.1のウイルソン。

スピン研究 そしてウイルソンがスピンを研究した結果、スピンをかける時に一番大切なのは、『スナップバック』という結論を導き出したのだ。 スナップバックとは、ボールがストリングとコンタクトした時、“どれくらいストリングがズレて、そこから元に戻るのか”ということ。ボールとストリングのインパクト時間は、約1000分の3秒と言われていて、実はスピンに限らず、フラット、スライスなど、どんな種類のボールを打つ時も、このスナップバックが起こっているのだが、このスナップバックの幅が大きいほど、また復元スピードが速いほどボールに与えるスピン回転量が大きくなるのだ。 そして、ウイルソンが着目したのが、正にこのスナップバック。どうすれば、スナップバックが大きくなるのかを研究し、スナップバックを最大限に引き出すためのラケット開発に成功したのだ。

イメージそのラケットが、来年1月に発売される。既にフェデラーや錦織がこのラケットの試打をしていて、フェデラーは「皆がナダルみたいになってしまうよ」と言い、錦織は「もの凄いです。ビックリしました」とコメントしている。
普通に打ってもスピンがかかってしまう、夢のようなラケット。発売が待ち遠しい!


1000分の1秒に起こっているスナップバックとは!?
ハイスピードカメラで捉えた打球時の映像

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