ギア情報byLAFINO

ギア情報byLAFINO 「月刊ギアNAVI Vol.2」

ヨネックス 『RDiS100MP』

ヨネックス 『RDiS100MP』に関するイメージ
スイングに忠実に反応する 進化系フラットビーム

数あるラケットメーカーの中でも、特に形状にこだわりを持っているのがヨネックス。通常ラケットは長い丸型になっていますが、ヨネックスのモデルは長方形に近い形が特徴になっています。この形の元祖となったのが、1990年頃に発売された『R』シリーズ。昨今のモデルは少し丸みを帯びていますが、この『R』シリーズは本当に四角いラケットでした。

ヨネックスがこの四角い形状を採用しているのは、これによってストリングの長い部分がメイン・クロスともに多くなり、スイートエリアの拡大を期待できるため。実際フェース上部での打球時も面ブレが少なく、トップよりで捕らえるボールがより強化されます。

その後『R』シリーズはRDシリーズへと進化。そこから伊達公子プロが使用したことで大ヒットした『RD-8』や、ヒューイットなどのトッププロが使用し人気を集めた『RD X』シリーズ、『RDS』シリーズを経て、今回ピックアップする『RDiS』に進化しました。
ヨネックス 『RDiS100MP』に関するイメージ
一方でヨネックスには、RDシリーズのほかに、RQシリーズというものも存在し、RDシリーズと並んで進化してきました。両者の違いは、フレームの厚さにあります。RDシリーズは、フレームの側面の厚みが均一のフラットビーム形状になっており、自らのスイングでボールをコントロールしたい人に向いています。それに対しRQシリーズはフレーム3時9時部分が厚く、スロートに向かって徐々に細くなっている中厚モデル。高反発なので自分のスイング+αのパワーショットを打ちたいという人に適しています。そのRQシリーズの進化系モデルが、現在発売されている『RQiS』というわけです。

ヨネックス 『RDiS100MP』に関するイメージ話を『RDiS』に戻しますが、まず大きな特徴としてあげられるのが、このモデルは“フォームに忠実に反応するラケット”ということです。スイングした分だけボールが飛ぶので、コントロール重視のプレーヤーには最適。前モデルに比べスピン力を強化しており、パワーのあるスピンを打ちたいプレーヤーに向けた作りになっています。自分でスピードやスピンをコントロールしたいプレーヤーは、一度手にしてみてはいかがでしょう?

ダンロップ 『ダイアクラスター1.5TP』

試行錯誤の末にたどりついた “ダイヤモンドのラケット”
ダンロップ 『ダイアクラスター1.5TP』に関するイメージ
ラケットの進化には“素材の進化”が欠かせません。ウッド、メタル、グラスファイバーを経て、軽量で強度のあるカーボンへとたどりつき、ラケットの性能は飛躍的に進歩してきました。しかし、カーボン以降大きな素材の進化は見られず、各メーカーともにカーボンに新しい特性を持たせ、ラケットを進化させてきました。

その中で独自の進化を続けてきたのがダンロップの『リム』シリーズです。そう聞いて「今回ピックアップしているのは『ダイアクラスター』なのでは?」と思う人もいると思いますが、この『ダイアクラスター』の原点は、『リム』にあるので、そこから話をしていきたいと思います。  前述したように、素材の進化はカーボンで行き詰まりを見せているわけですが、その当時(1990年頃)時代の流れはよりパワーのあるラケットの開発、つまり厚ラケの開発に傾倒していました。しかしラケットは厚みを出すと硬さが出てしまう。そこでダンロップが開発したのがリム製法でした。

リム製法とは、素材のカーボンをナイロン樹脂に浸し柔らかさを出したもの。この製法を用いることでラケットを厚くしても柔らかさを出すことができ、より安定感があって打感のいいラケットを生み出すことに成功しました。

ダンロップ 『ダイアクラスター1.5TP』に関するイメージダンロップは1994年あたりから この製法を用いたモデルを『リム』と名づけ、リム製法を前面にアピール。しかしこの『リム』は強度が不足し、新たに素材のカーボンを強度が出せるダイアモンド構造にし、『ダイアクラスターリム』というモデルを展開。そして、“よりフレーム剛性を強化”というコンセプトのもと、あえてリム製法を採用せずダイアモンドカーボンを柱にした『ダイアクラスター』を生み出すに至りました。

ただし、単にダイアモンドカーボンで作っただけでは硬さが残り、リムを継承する柔らかさが出ない。そこで取り入れたのが、ヒートコンバート設計。これはインパクトの衝撃を振動吸収に変える機能で、素材の弱点を技術で見事にカバーしています。 「1・5TP」は打球時にボールをつかまえるような感触があり、かなりの柔らかさを実感できます。そのためボールの伸びがよく、スピンも強くかけられる。

フォルクル 『PB4』

ドイツの高い技術力が詰まった ハイテクノロジー・モデル

フォルクル 『PB4』に関するイメージ ドイツの老舗メーカー、フォルクルのラケットが近年日本でブレークしたのは『カタパルト』シリーズから(01年)。この『カタパルト』は“投石機”をもとにデザインされた機能の名称でもあり、それはグロメット部分で機能する特殊素材を指しています。ラケットにボールが当たるとカタパルトがグッと沈み、それが戻る力で反発力を上げパワーを出す。このような機能が人気の一因でした。

ただ、フォルクルの特徴はラケット自体が柔らかく、しなって飛ばすのが大本のコンセプト。そしてその柔らかさが逆に安定面、コントロール面でデメリットとなることもあり、「剛性を強化して安定感を出さなければ」という課題が存在していました。

そこで生み出されたのがDNXという新素材。これはカーボンをねじれに強い六角形構造にし、強度を出したもの。このDNXを最適ポジションに配置することで、ブレに強い安定感、そしてコントロール性能を高めることに成功しました。そして、この素材を採用したモデルが『DNX』になります。

フォルクル 『PB4』に関するイメージそして、よりインパクトのパワーを有効活用すべく『DNX』からさらに進化したのが『PB』です。“PB”とは新機能“パワーブリッヂ”の略で、この『PB』シリーズには全機種に搭載されています。パワーブリッヂテクノロジーとは、メインストリング8本分のブリッジ部分の素材を、圧縮し密度を上げて強度を出したもの。これによってブリッジ部のしなり戻りが速くなり、ショットの初速がアップ。またねじれに強くなって、ラケットの安定感が高まりコントロール性能の向上に貢献しています。

「PB4」は、ボールのホールド感が非常に長く、フォルクル独特のしなる柔らかさに加えてショットの強さとコントロール性を兼ね備えている。幅広いプレーヤーが使えるオールマイティーな一本に仕上がっていると思います。

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