「YouTek」をベースにさらに3つの新テクノロジーを搭載
かつて人気を博したチタン製ラケット、「Ti S6」を思い出させてくれる、ヘッドの「軽い厚ラケ」の最新モデルです。それまでも「厚ラケ」は世に多く出ていましたが、これに「圧倒的な軽さ」が加わった「Ti S6」は、市場でも大きな反響を巻き起こしました。今回ご紹介する「スター」シリーズは、その「Ti S6」で軽い厚ラケになじんだ方を中心に、女性や男性でもラケット自体が持つパワーに頼りたいプレーヤー向きのラケットと言えるでしょう。
この「スター」シリーズには、ゆっくりとしたスイングの小さな衝撃にはソフトで快適なフィーリング、速いスイングによる強いインパクトには硬さを増すことでしなりやネジレを抑えてパワフルな弾きを実現する、ヘッドの「YouTek™テクノロジー」をベースにして、さらにモデルに応じて以下の3つのテクノロジーが採用されています。
①フレームの2・5・7・10時の部分に配し、スイートスポットを広げて反発力を向上させる「クワッドフェイス」
②インパクト時のストリングのたわみを抑制し、ボールの飛びを抑えて優れたコントロール性を実現する「コントロール・リング」
③特殊な1ピース構造でつなぎ目がなく、滑らかで吸水性に優れた表面を持ち、滑りを抑制する「マルチゾーン・グリップ」
3つのバリエーション迷ったらまずは「Five Star」を
「スター」シリーズには、「Three Star」「Five Star」「Six Star」と3つのバリエーションがあり、モデルにより搭載される機能は異なりますが、前記3つのすべてが搭載されて、ヘッドの最新技術を堪能できるのが「Six Star」。そして「コントロールリング」を2時と10時に搭載した「Five Star」。
さらに「Star」シリーズの中で「コントロールリング」を搭載せず、いちばん飛びのよさを味わえるのが「Thre e Star」と言えるで しょう。
「Six Star」と「Five Star」は面が小さい分、操作性のよさがすぐに実感できます。それと同時に、107平方インチという数値から想像する以上に広く感じられるスイートスポットもうれしいポイント。厚ラケにありがちな、「カンカン」という金属的な音や感触もなく、柔らかな打球フィーリングが味わえます。
今、厚ラケを探していて、この3本の中で「どれがいいか?」と迷ったら、まずは中間的な性格の「Five Star」を試してみるといいでしょう。「軽い厚ラケ」のラクさも享受しながら、ある程度スイングをしてもボールが飛びすぎず、抑えが利く「Five Star」は、多くのプレーヤーの共感を得られるのではないかと思います。
最新技術満載の「108」と素のよさを前面に出した「98」

同じモデル名を謳っていますが、「98」と「108」とでは数値が表すフェース面積だけでなく、採用されているテクノロジーも若干異なり、違う個性を持った2本と言えます。
大きく分ければ、本格的な競技志向でストイックな「98」と、もう少し「楽しみのテニス」にもウエートが置かれた「108」と言うことができるでしょう。
例えば、「108」には、パワー・コントロール・快適性を高い次元でバランスさせた独自のフレーム技術である「TRIADテクノロジー」をはじめとした、ウイルソンの持つ最新テクノロジーがフルに投入されているのに対して、「98」は素のよさを前面に出して、よりダイレクトな打球感を持ち味としている点にも、両者の性格の違いが表れていると思います。
フェース面積の小ささによる振り抜きのよさを生かして、自分の力でスイングし、しっかりと手応えのある打球感を重視したいのなら「98」がオススメ。「108」はよりソフトな打球感で、ラケットの持つパワーを生かして、インパクトに向けて「合わせる」スイングがピッタリなラケットです。
「打ちたい!」という欲求を満たす「98」のクリアでリアルな打球感

5(FIVE)という数字は、「n」そして「K」という最近のウイルソンの歴代モデルでも使われてきた数字ですが、柔らかな打球感の「n」、面の安定性を高めた「K」、そして、それらを両立させた今回の「KHAMSIN FIVE BLX」という進化のつながりが感じられます。
また、フレームに孔(ホール)を設けることで、安定性と衝撃吸収性を高めた「FXテクノロジー」は「98」「108」ともに採用されていますが、特に競技志向の強い「98」の場合は、不快な振動を抑えながら、よりリアルで情報量の多い打球感の実現に貢献していることが実感できます。それだけに、プレーヤーの「打ちたい!」という欲求を十二分に満たしてくれるラケットだと言えるでしょう。

「競技志向」というと男性限定と思われそうな「98」ですが、実はブロックするようなショットでもしっかりとしたフレーム剛性による弾きのよさがあり、例えばダブルスの試合に積極的に挑戦している女性にとっては、打ってもいい、ブロックしてもいい、そして操作性にも優れるなど、トータルなバランスのよさが魅力的に映るラケットなのではないかと思います。
また、経験のあるベテランプレーヤーにとっては、いかにも「ラケット」らしい自然な重さや安定感も、積極的に選ぶポイントとなるでしょう。
ベースのよさはそのままにガラッとイメージチェンジ!
まず、ベースとなった『スピードプロ Wi5 AG』が基本的にすばらしいシューズです。全体的に足を包み込むような形状で、ピタッと、まるで足とシューズが一体化しているような感覚が得られます。ウエートも軽く、履き心地のよさが気に入って、実際にショップで履いているスタッフもいるほど! 屈曲性もよく、足の動きにシューズが「ついてくる」感覚があり、安心感があって疲れないシューズなのです。
そして登場した今回の限定カラーは、基本的に同じデザインでありながら、ガラッとイメージの変わる、ご覧の「ブラック×ブルー」。
テニスシューズのカラーは、多くが白をベースにして、デザインや機能部分にアクセントとして色が施されています。時々黄色や赤、青といったコートで目立つ色、特に緑色の人工芝で遠くからでも目立つカラーのシューズが登場しますが、正直に言ってちょっと「浮いてしまう」印象がありました。
でも、このディアドラの「ブラック」は本音でカッコいい! 遠くから見ても締まって見えるし、カラーそのものが奇抜なものではないので、今持っているウエアとの組み合わせも、それほど難しくはないでしょう。
客観的には、ブラックのシューズを履いているプレーヤーをコートで見かけたら、「強そうだな…」とプレッシャーを感じることでしょう。そして、実際に自分がコートで履こうと思ったら、そんなシューズのイメージに負けないよう、練習にも一層、力が入るかもしれません!
プロのトーナメントでオフィシャル・ストリンガーを初体験!
プロのテンションは意外に低いのです!
今年の4月に、「第1回筑波大学国際トーナメント(JTAフューチャーズ)」で初めてオフィシャル・ストリンガーを務めました。
予選から本戦1回戦までの4日間で、張った本数は35本。プロのトーナメントですから、プレーヤーの難しいリクエストにしっかり応えられるだろうかという不安もあったのですが、とてもいい経験になりました。
リクエストは、いわゆる「1本張り」や「2本張り」などプレーヤーによりさまざま。テンションも、縦・横それぞれ指定してくる選手が多く、いかにストリングに気を配っているかがわかりました。実際には、2本張りの中でもさらに「ハイブリッド(ナチュラル+ポリエステル等の組み合わせ)」を指定してくる選手が多かったです。特に、縦にポリエステル、横にナチュラルという組み合わせが目立ちました。
意外だったのは、テンションの低さ。「プロは60ポンドを超えて当たり前」と思われる方もいるかもしれませんが、実際にはごく少数派。一般プレーヤーとそれほど変わらない50ポンド台が多かったのです。「何故?」と聞いてみると、「長時間プレーし続けていると、高いテンションは体への負担が大きくなるから」という答え。身体の疲労を考えてのことだったのです。勝ち進めば、1週間毎日、戦い続けなければならないトーナメント。ストレートで終わるならまだしも、フルセットまでもつれたり、天候の影響でスケジュールが詰まり、1日2試合重なったりすると本当にきついのだそうです。
これは一般プレーヤーの皆さんにも大いに参考になる話だと思いました。もしかしたら必要以上に硬く張っているのではないか? 一度、自分自身のプレースタイルとあわせて、テンションについても見直してみるといいかもしれませんね。