ギア情報byLAFINO

ギア情報byLAFINO 「月刊ギアNAVI Vol.12」

ヘッド『YouTek エクストリーム』

ヘッド『YouTek エクストリーム』

高反発でありながら高いホールド性能
“飛びすぎを抑え、スピンが強くかかるモデル”という位置づけで展開されているヘッドの『エクストリーム』。ガスケ、クズネツォワ、ルビチッチらが使用するこのラケットは、ワイパースイングをした際によりスピンがかかるようクロス(横糸)が長くなっていて、ラケットヘッドの形状が丸くなっているのが大きな特徴です。
また、このモデルは大ヒットモデルであるバボラ『ピュアドライブ』に対抗する形で登場しており、スペックも『ピュアドライブ』に似た中厚の黄金スペックで設計されています。(“フェイス面積100平方インチ&平均重量295g、フレーム厚23-26mm”)。
このように、最近流行の高スピン性能・高反発スペックで設計され、“最先端のプレースタイル”に対応するこのモデルは07年に初代モデルが誕生。そこから昨年、打球時のホールド感をアップさせるためにテフロン加工したグロメットを搭載したモデルを経て、今回スロート部分に「YouTek d3o」を搭載したニューモデル『YouTekエクストリーム』が誕生しました。
「YouTek d3o」は昨年登場したジョコビッチモデルの『スピード』シリーズに搭載されたテクノロジーで、強くヒットしたときにはボールにパワーを伝えやすく、タッチ系のプレーなどで柔らかくヒットしたときにはフィーリングをつかみやすい可変性の最先端の素材。これを搭載することで、レベルを問わず使える扱いやすさ、スピン性能に加え、より攻撃的でクリエイティブなプレーを楽しめるモデルに進化しています。

癖のない黄金スペック
ガスケ、クズネツォワ、ルビチッチ使用モデル ラケットの進化は、薄くて“しなる”フレームの時代(押し出すように打っていた時代)から、よりスピードがあるショットを打てるようにと中厚・高反発素材が採用され、弾き感が強いものへと進化してきました。しかし弾きがよくなるとボールが手もとから離れるのが速いためコントロールに難が生じ、どこかでパワーを抑えていく必要があります。そこで『エクストリーム』は、グロメットやスロートの素材を進化させ、ボールをより長く手もとにホールドさせることを可能にし、それによってパワーセーブせずに振り切れて“バウンド後も伸びのあるストローク”を生み出すことに成功しています。

このモデルの対抗馬として挙げられるのは、まずは『ピュアドライブ』。そのほかには、ウイルソン『SIX.ONE BLX PRO』、プリンスの『EX03 BLACK100』などがあります。ほかにも黄金スペックのモデルは各メーカーから出しているので、対抗モデルは非常に多いのですが、その中でも『エクストリーム』は癖がなくスピンがかけやすいモデルと言えるでしょう。スピードの差はほかのモデルとそれほど差はありませんが、フラット気味に強打したときでもしっかりボールが引っ掛かるので積極的に打ち込んでいけます。より攻撃的にベースラインから攻めたい人にはぴったりなモデルではないでしょうか。

ウイルソン『SIX.ONE BLX』

ウイルソン『SIX.ONE BLX』
ハンマー原理を脈々と踏襲
錦織圭使用モデルとして大ヒットしたウイルソン『Kツアー』。錦織選手のほかには元女王のエナンが使用していましたが、その後継モデルとして登場したのがこの『ツアーBLX』です。このモデルの大きな特徴は、重量を抑える代わりに重心(バランス)をトップ寄りにセッティングしていること。そのため筋力が弱いプレーヤーでも相手のボールに負けにくく、またラケットヘッドが自然にリリースされるためパワーが出しやすいのが大きなメリットとなっています。

カウンター系パワーヒッターに 最適な一本!そもそもこのモデルの原形が生まれたのは1990年。ウエイトを削りながらラケットのトップ部に質量を持たせ、まるで金槌のように小さな力で大きなエネルギーを生み出せる“ハンマーテクノロジー”を搭載した『プロファイル ハンマー』の流れをくんでいます。この『ハンマー』は、当時の女王セリーナもさらなるパワーアップを目指し使用(『ハイパー ハンマー』)。そこからフレーム内部にカーボン・ファイバーを装着した『Hツアー』、ナノテクノロジーを採用した『Nツアー』、『NツアーⅡ』、コントロール性能を向上させたカロファイトブラック採用の『Kツアー』という進化をたどり、そして2010年は衝撃や振動を吸収する性質を持つ“バサルト・ファイバー”を採用した『TOUR BLX』が誕生するに至りました。

冒頭で“錦織圭使用モデルの『Kツアー』”と触れましたが、錦織選手は『ハンマー』からずっとこのシリーズを使用。同じく今年ツアーに復帰したエナンも、このシリーズで世界№1に上り詰めました(今年のオーストラリアンオープンでも『ツアーBLX』を使用)。

鋭く振り抜け驚異のパワーを生み出す
錦織のブレークとともに、前モデルもヒットモデルとなった また、このモデルは新素材の“バサルト・ファイバー”を採用することで打球時のフィーリングが向上して感性が生かせる一本に仕上がっていますが、基本的な性能は『Kツアー』と同じ。ラケットにパワーを求めるけどヘッドは95平方インチ程度のサイズがいい、という振り抜き重視の競技者にマッチするモデルになっています。

プロファイルハンマー対抗モデルとしては、ヘッド『ラジカル』やバボラ『ピュアストーム』が挙げられますが、より鋭いショットを打ちたい人には強みがあると思います。

実際に打ってみると飛び具合、スピン性能に関しては前モデルと大きな変化はありません。ただフィーリングが柔らかくなっていて、打球感が情報としてしっかり手に伝わってきます。パワー、コントロールの進化は前モデルまでで達成されているので、今回はそれに柔らかさをプラスして、よりプレーヤーの意図したショットを実現するモデルへと生まれ変わった一本と言えるでしょう。

フォルクル 『PB9』
一度使ったら病みつきになるしなり感
フォルクル 『PB9』もともとはスキーのメーカーとしてドイツに誕生したフォルクル。その歴史はもうすぐ100年になりますが、そのスキーの先端技術をいち早くテニスラケットに応用し、これまで数々の革新的ラケットを生み出してきました。例えば1972年、ウッドラケット全盛時代にカーボンコンポジットのラケット『ゼブラ』を世界に先駆けて作ったのもフォルクルです。

そのフォルクルラケット最大の特徴といえば、フレームが柔らかく、しなりが効いていること。ウイルソンなどの米国系メーカーはボールをつぶして飛ばすような感覚がありますが、フォルクルは「しなりを生かした作用」でボールを飛ばす感覚にかなりのこだわりを持っています。そしてその感覚を進化させるためにさまざまなテクノロジーを搭載。ツアーモデルは伝統の「プレサイスフレーム」構造でフレームの円周はどの部分で計測しても同じ長さになるように設計されています。これはフレーム強度を安定させるための工夫ですが、それにはかなりの技術力が必要なことで、さすがはエンジニア大国ドイツの老舗メーカーといったところでしょうか。

そのフォルクルのラケットはモデル名に番号が付いていますが、これはそのモデルの位置づけを表記しています。数字が大きくなるほどに、プレーヤーが振った分だけボールが飛んでいくイメージとなっており、例えば“1”は反発力が強く、“10”は飛びが抑えられたモデルになります。

パワーブリッヂそして今回ピックアップする『PB9』はトーナメントプレーヤーでも使える、パワープレーヤー仕様という位置づけになります。モデル名にある『PB』とは、ヨーク部分に搭載されている“パワーブリッヂ”テクノロジーの略。これを搭載することで、インパクトでヨーク部分のメインストリングがボールをホールドする感覚が強くなり、前モデルの『DNX』シリーズより柔らかい打感を生み出しています。
日本での知名度はそれほど高くないフォルクルですが、ヨーロッパではかなり人気があるメジャーブランド。ユーザーは一度使ったら使い続ける愛好家が多いのも大きな特徴です。一度手にすればそのよさを認識できると思うので、ぜひトライしてみてください。

PICK UP! バボラ『バボルカラー』

ステンシルマーカーの革命児!  塗り口が固まらず、最後まで使い切れる!
バボラ『バボルカラー』ステンシルマーカーで困るのが、塗り口(フェルト部分)がすぐに乾いて固まってしまうこと。塗り口が固まると中に入っているインクが出なくなり、結局最後まで使いきれなくなります。これはインクが油性であるが故の問題点ですが、そうならないようにインクを水性にし、塗り口が固まらず最後まで使いきれるよう改良したのがバボラの『バボルカラー』です。

ほかにも、形状がペン型になっているので慣れていない方でも簡単にステンシルを塗ることができるメリットも。また、水性なので固まる前であれば手で軽くこするだけでインクを消すことができます。つまり、誤ってフレームにインクが付いてしまっても、もしくは本来塗らない部分にインクが付いてしまっても簡単に消すことができるということ。

この『バボルカラー』は塗り口の形状が、バボラのダブルラインに適した太さとなっているので、特にバボラのラケットを使っている人はペンを横に走らせるだけで簡単にステンシルマークの作成が可能です。もちろんバボラのラケット以外でも、ステンシルの台紙があれば簡単にマークできます。

いつでも手軽にステンシルマークを入れることができるので、ラケットバッグにポンと入れてプレー前にサッとひと塗り!入荷するとすぐに完売してしまう人気商品なので、気になる人はすぐにチェックしてみてください!
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