先の全豪オープンで、日本選手として実に80年ぶりのベスト8進出を果たした錦織 圭選手。昨日、発表された最新のATPランキングでも、自己の日本男子選手最高の記録(24位)をさらに更新する20位に上昇しました。
その錦織選手が今日、都内で帰国後初の公式会見を行いました。そのコメントを、ほぼ全文、書き起こしてみましたので、ぜひお読みください!!
(全豪ベスト8という結果に対して)
「全豪ベスト8は、大満足とは言えないもののうれしい結果でした。去年の暮れから結果が出始めて、今年もシーズンの初めからこのように結果が出たのは、とても自信になりますし、本当にうれしいです」
(昨日発表のATPランキング20位の感想)
「少しビックリしています。20位を目標にしていましたが、こんなに早く達成できるとは思いませんでした。次の目標は、ちょっとずつ上げていって、いつかはトップ10に入りたいと思っています」
(日本に帰ってきての周囲の反響について)
「明らかにあっち(オーストラリア)にいる時よりも、結果の重みというか、すごさをあらためて感じます。あっちでは、ベスト8に入った時も自分では特にニュースを見ないので、そんなに実感はなかったのですけれど。こうやって20位にも入って、自分が大きなステップを踏めたのを確認できて、すごくうれしいです」
(来週に迫ったデ杯、対クロアチア戦への抱負)
「相手国はどの選手が来るかわからないので、まだ戦闘モードに入っていないのですが、自分の調子も上がってきている中で、デ杯という、日本を背負って戦うことが実感できる試合なので、日本チームが勝てるように、念願のワールドグループで一つでも多く勝てるように、チームに貢献できるように頑張りたいと思います」
「(デ杯を戦う気持は)個人戦とは明らかに違いますね。プレッシャーも大きくなる反面、日本チームとして、日本人として戦える場でもあるので、気持も高まるものがあります」
(「日本人初の」とか「日本人として最高の」と言われることに対して)
「いい答えかわかりませんが、そんなに意識はしていません。よく言われることですけれど、やっぱり世界を目標としていますので。『日本人初』と言われることはもちろんうれしいですし誇りに思いますが、やっぱり世界基準で戦いたいので」
(アメリカにいた頃は、ランキング20位に入ることは想像していた?)
「想像していませんでした。世界のトップに行くという、モヤっとした目標はあったのですけれど、今となっては現実味を増したというか、昔の思いよりも実際に実現できるところまで来ていると思うので。昔と今と目標は同じですけれど、目標に対する思いの変化はあると思います」
(昨年の秋以来、急加速で結果が出たり、ランキングが上がった状況に対応できている?)
「だんだん慣れてきましたね。去年はまだ慣れていない部分があって、次の大会に対する不安だったり、結果が連続して出せるのだろうかという不安がありました。今年も序盤の試合ではまだ硬さがあったり、なかなか思うようなテニスができなかったのですけれど、こうやって全豪で、グランドスラムでベスト8に残れるというのが、あたり前というと少し違いますけれど......あまりビックリしなくはなりました。自分のランキングもそうですし、こういう結果に、いい意味で慣れてきたというのはあると思います」

(全豪のジョコビッチとナダルの決勝を見て)
「衝撃的でしたね。2セット目からずっと見ていたのですけれど、本当に想像を超える試合で、どちらも疲れているのに、最後は気力で戦っていましたね。特に5セット目は感動しました。両者ともに、特にナダルはあんなに攻められて劣勢なのに、最後まで戦う気持を持ち続けて......。ジョコビッチも、2-4とダウンしたところから挽回して、最後はちゃんと集中してギアを上げて......ということができる......すごい決勝だなと思いました」
(あの決勝を見て感じる自分との差について)
「まだまだ差は感じますね。特にマレーをはじめ、トップ4の選手というのは格が違うというか、テニスの質も違うので、勝てるという光はまだまだ見えてこないですね。同等に戦えているという自信は少しずつ得てはいますけれども、やっぱり勝つということになると、まだまだ足りない部分がたくさんあるなと思います」
「トップ4はどの選手もタイプが違うので......これまで、いちばんやりづらかったのはフェデラーで、勝てる可能性が見当たらず、最強のプレーヤーだと感じました。まだまだ、あの4人に勝つには、どうしたらいいのかというのは明確に見えていないので、もっと実力を上げて対等に戦えるようになって、自分の打てるショットのバリエーションなども広がってくれば、(勝てる可能性も)見えてくるかもしれません」
(自分自身の試合で、全豪でいちばん印象深い試合は?)
「やっぱり、ベスト8を決めたツォンガ戦ですね。取っても、また取られ、リードしても、ファイナルまでもつれて......その中でも気力を振り絞って勝てたというのがすごくうれしかったですし、自分の中でもいちばん印象に残る試合でした」
(今回の全豪の結果を受けて、今後の目標は?)
「今回、目標としていた『グランドスラムで活躍する』ということが少なからずできたので、あとは、グランドスラムで優勝するには、本当に強い実力と、3セットで勝てる実力が絶対に要るのと、あとは体力がまだまだ足りていないと感じたので、グランドスラムで優勝するのを目標に、テニスもそうですし、体作りもこれからしっかりやっていきたいと思っています。マレー戦は、力を出せずに......最後まで体力を振り絞って戦いましたけれども、やっぱりあのレベルになると、力を出せないくらい封印されてしまうので、あそこでもっとフルパワーで戦えるような状態を作ることが今の目標です」
(ATPツアー最終戦の出場を目標の一つに加えてもいいのでは?)
「いつかは目標に入れていいかもしれませんね。今まで一回もそんなこと考えたことなかったのですけれど(笑)。もっとトップ10に近づいてくれば、それも次の目標に加わってくると思います」
(昨年末からのオフの間のトレーニングが今回の結果につながった?)
「今回の全豪は、2週目に入ったのにもかかわらず体力面で不安を感じなかったですし......ただ、最後の試合(マレー戦)は正直、疲れていたので、やっぱりあれだけ5セットを戦えばあたりまえの結果だったと思うので、3セットで勝てるような実力が必要ですね。でも、今回は体力面の進歩というのをすごく感じて、特に2セットダウンから逆転した試合(2回戦、対エブデン戦)なんかは、2セットダウンした時点でも体力にまったく不安はなかったので、気持を強く持っていけたし、今までとはそういうところが格段と違いが見えたと思います。
プロになって3~4年でツアーに慣れてきたというのももちろんあると思いますし、去年のオフの期間のトレーニングが充実していたので、シカゴにトレーニングに行った効果もあったのだと思います。なかなか1ヵ月のトレーニングの成果がすぐに出るとは思えないですけれど、少なからず一つのステップにはなったのではないかと思います。ハードなトレーニングであったり、たくさんウエイトをして体作りができたので」
(ダブルスは今後も出る?)
「出る予定です。ダブルスに出ることによって、きつい中でももっと自分をプッシュして体力がつくと思いますし、将来のことを思えば、たまにダブルスに出ることも体力面の強化につながると思うので、タイミングを見てこれからも出ると思います」
(ランキング20位まで来て、これから安定した成績を収めるために必要なことは?)
「最初に思い浮かべるのは、ケガですね。ケガがなければ、最近は自信もついてきたので、絶対にいけると思いますし、シーズン中でも試合がない時には、トレーニングをして体作りをしっかりして、強い体を作ることが、いちばん最初に思い浮かぶことです。
その他には、テニスの面ではサーブだったり、もっと積極的にいくことだったり、課題はたくさんありますけれども、それは試合をこなしてどんどん経験を積めばもっともっとよくなってくると思うので、やっぱりいちばんは強い体を作ることだと思います」
「アジア人の体は25~26歳がピークと言われていますが、自分の場合は早くからアメリカに行けたので、いろいろな経験を積めている分、有利というか、勉強している部分はあると思います。今年の出だしでこういう結果が出たので、どんどん上を狙っていきたいですし、ケガがなければ来年や2年後には、もっといい結果が出ればいいと思っています。グランドスラム優勝は......したいですね!!」


☆錦織選手の活躍はもちろん、壮絶な戦いを演じた男子シングルス決勝までをレポートした『テニスクラシック・ブレーク3月号』は、間もなく2月4日(土)発売です。どうぞお楽しみに!!
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